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『世界屈指の資産運用会社インベスコが明かす世界株式「王道」投資術』 インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 (著)

2023 7/02
読書日記 投資と資産形成の本
2023年7月2日

資産運用会社インベスコとは?

はっきり言って、この本は『投資術』というより、資産運用会社のインベスコの紹介の本です。投資の参考としては、あまり役に立たないと感じました。

資産運用会社のインベスコは、アクティブ運用というスタイルを重視しています。

アクティブ運用とは、NISAやiDeCoの影響もあってかここ数年とても人気になっているインデックスファンドと対をなすような運用戦略のことを言います。

インデックスファンドが、市場平均に連動するように運用することを目指すのに対し、アクティブ運用は、その市場平均を上回ることを目指しています。

また、インデックスファンドが、『効率的市場仮説と呼ばれる株式市場などの大きな金融市場で取引されている価格は、価格に影響を及ぼすすべての情報が織り込まれた適正価格が、常に提示されている』と考えているの対し、アクティブ運用の考え方は、効率的市場仮説とは逆に、株式市場には歪みがあるという考えの立場を取っています。

資産運用会社のインベスコは、株式市場には歪みがあるという考えで運用しています。そして、私たち一般個人も、インデックスばかりではなくその歪みに注目する必要があるのではないかと教えてくれています。

インベスコの運用資産額は、2022年12末時点で約185兆円にもなるそうです。大きな資産運用会社です。

この本を読むと、インベスコという資産運用会社には、資産運用会社としての理念や哲学があるんだなということがよくわかります。これほどの大きな運用会社になっても、その姿勢を貫いているというのは素晴らしいことだと思います。

インベスコと運用哲学

インベスコの運用は、多様性ということを大切にしているということが、この本を読むとよくわかります。運用哲学も、インベスコとしては統一されていないとも書いてありました。

そんな中で、今回の話の中心である世界の株式運用。特にインベスコの運用する投資信託の一つである『世界のベスト』についてですが、この投資信託では、『成長』、『配当』、『割安』に重点を置いた運用をしているとのことです。

いろいろと、その運用の流れや、運用チームの運営方針などが、本書では説明されていますが、正直『世界のベスト』を買う人以外は、それほど役に立つ話ではなかったような気もしています。

この話の中からでは、自分の株式投資の運用に役に立ちそうな話はほとんどないように感じます。

この本はあくまでも、「アクティブ運用の投資信託に、もっと興味を持ってもらいたい」という趣旨で書かれているのだと思います。そしてその中から『世界のベスト』もぜひ選んでほしいということもあるのでしょう。

インデックスファンドの人気の高まりによって、より市場が歪んでしまっているのではないかというのは、私個人も感じていることです。

本書の中でもそのことに軽く触れていました。

2022年時点の世界株のうちアメリカ株の占める割合は、66%になっています。10年前ぐらい前では約50%でした。さらに5年ぐらい前にさかのぼれば、半分以下だったようです。

この20年と経たない間に、世界の株式市場はアメリカ株に大きく偏ることになりました。また、そのアメリカ株の中でも、約5分の1がGAFAMなどの巨大IT企業で占められ、そのほかの小さなIT企業群も含めれば、アメリカ株の市場の約24%にもなるとこの本に書かれています。

このような状況を見て、本書の著者たちは、歪んでいると考えているのだと思います。

そんな歪んだ市場になっているからこそ、インデックスファンドではなく、今こそアクティブファンドに注目をすべきなのではないかと、本書の著者たちは問題定義しているのではないかと、個人的に感じました。

投資や資産運用の本としては、正直あまり参考にならない印象の本ですが、資産運用会社って何しているのかとか、インベスコという資産運用会社を知りたい人にとっては参考になることもあるかもしれません。

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インベスコ 株式投資 資産形成 資産運用 資産運用会社
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  • 『やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』 アンジェラ・ダックワース(著)
  • 『証券会社がひた隠す米国債投資法』 杉山暢達(著)

この記事を書いた人

田仲 幹生のアバター 田仲 幹生

生命保険会社、税理士事務所での勤務を経てファイナンシャルアドバイザーとして独立。数多くの相談者に向き合ってきた経験と、自身が実践する資産運用のノウハウを活かした個別相談やマネー講座が好評です。

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