
バフェットの長期投資の真実!?
はじめに:「理想の保有期間は永久」という誤解
「投資の神様」ウォーレン・バフェット。 彼の投資スタイルといえば、コカ・コーラやアメックスに代表されるような「一度買ったら一生手放さない」長期投資だと思っていませんか?
「理想的な保有期間は永久だ」 このあまりにも有名な名言が、私たちに強烈なバイアス(先入観)を植え付けています。
しかし、今回ご紹介する書籍『バフェット解剖 世界一の投資家は長期投資ではなかった』(前田 昌孝 著)は、バークシャー・ハサウェイの膨大なデータを徹底的に解析し、その定説を覆しました。
「バフェットは、実は長期投資家ではなかった」
神様の仮面の下にある、意外な素顔と投資の現実に迫ります。
データが示す「平均保有期間3.8年」の真実
本書の調査によると、バフェットの株式の平均保有期間は、わずか「3.8年」だったそうです。
さらに驚くべきことに、全銘柄の約3分の1は、なんと1年以内に売却されています。
数十年持ち続けている一部のスター銘柄(コカ・コーラなど)の印象が強すぎるだけで、実際には見切りをつけるのも早い。これが神様のリアルな姿なのです。
勝率は5割以下?「84勝97敗」の衝撃
さらに勇気づけられるデータがあります。
「投資の神様なら、選ぶ銘柄すべてで勝っているはず」と思いきや、S&P500(市場平均)と比較した勝敗は「84勝97敗」。
なんと、投資した銘柄の半数以上が市場平均に負けているのです。
「次にバフェットが何を買うか?」を必死に予想して真似をしたとしても、その半分はハズレかもしれない。
銘柄選び(ストック・ピッキング)において、バフェットは全知全能の神ではなく、私たちと同じように失敗もする人間なのです。
では、なぜ世界一になれたのか?
銘柄選びの勝率も平凡、保有期間も意外と短い。
では、なぜ彼は世界トップクラスの資産を築けたのでしょうか? 本書が導き出した答えは、以下の3点に集約されます。
- 集中投資: 勝てる(確信した)銘柄には、徹底的に資金を集中させる。
- キャッシュポジションの管理: 暴落時に買い向かえるよう、常に現金を確保している。
- 売買の頻度(たまに売買): 常に売り買いするのではなく、好機が来るまでじっと待つ。
つまり、バフェットの凄みは「どの株を買うか(銘柄選択)」ではなく、「いくら買うか、いつ買うか(資金管理と規律)」にあったのです。
勝率が低くても、勝つときに大きく勝ち、負けるときは小さく撤退する。これが資産増大のカラクリでした。
結論:銘柄探しよりも大切な「戦略」を持とう
私たちはつい、「上がる銘柄」を探すことに必死になります。
しかし、神様でさえ半分は外すのですから、私たちが百発百中を目指すのは土台無理な話です。
本書が教えてくれるのは、「銘柄選びよりも、資産配分や資金管理の方が重要である」という投資の本質です。
「長期投資」という言葉の呪縛から解き放たれ、バフェットの本当の凄みである「資金管理(ポートフォリオ・マネジメント)」に目を向けてみませんか?
💡 あなたの「資金管理」は適正ですか?
「集中投資やキャッシュの管理なんて、プロじゃないから難しい」
「自分にとっての適正な現金比率はどれくらい?」
バフェットの真似をして集中投資をするのは難しいですが、「自分に合った資産配分」を作ることは、誰にでもできます。
当メディアを運営する㈱あせっとびるだーずでは、銘柄選びのアドバイスではなく、あなたの資産全体を守りながら増やす「資金管理(ポートフォリオ)」の考え方を学ぶことができます。
勝率にこだわらず、着実に資産を増やす仕組みを作りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。