
老後の不安から解放されるために!
『老後資金は貯めるな! 60歳から始めればいい安心のマネー術』 著者:長尾 義弘
💡 はじめに:「ストック」ではなく「フロー」こそが老後の安心を決める
今回ご紹介するのは、長尾義弘氏の著書『老後資金は貯めるな! 60歳から始めればいい安心のマネー術』です。
世間では「老後にいくら貯蓄しなければいけないか?」という貯蓄額(ストック)ばかりが注目され、多くの人が不安を感じています。しかし、著者はこの視点を真っ向から否定します。
本当に注目すべきは、老後の「収入額(フロー)」であるという、シンプルかつ本質的な主張が本書の核です。
この記事では、老後資金に対する考え方を根本から変える「ストックからフローへ」の視点と、それを実現するための国が保証する高リターン策について解説し、あなたの老後の不安を解消する道筋を提案します。
1. 老後資金の常識を覆す:ストックよりフローが重要
私たちは、投資や資産運用において、「資産額が2,000万円に到達が目標」と考えがちです。
しかし、そこからどう収入(フロー)を生み出し、どう取り崩すかという視点がなければ、資産運用はナンセンスです。
老後資金の不安も全く同じです。
- 貯蓄額(ストック):いつか尽きるかもしれない有限の資産
- 収入額(フロー):働かなくても入ってくる、継続的な資金の流れ
著者が伝えるのは、「何があっても絶対に途切れない十分な収入があれば、貯蓄はゼロでもいい」という極端ながら真理を突いた考え方です。
そして、その「途切れない収入」の最強の柱こそ、公的年金なのです。
2. 年金繰り下げ受給は「国が約束する最強の不労所得」
老後の収入(フロー)を増やすための最もシンプルで強力な手段が、公的年金の『繰り下げ受給』です。
繰り下げ受給とは、年金の受給開始年齢(通常65歳)を最大75歳まで遅らせる制度です。このメリットは計り知れません。
| 制度の魅力 | 内容 |
| 高リターン | 繰り下げることで、月利0.7%(年率8.4%)で年金額が増加します。これは、不確定な投資信託よりもはるかに高利回りであり、国が約束する確実なリターンです。 |
| 増額率 | 70歳まで繰り下げると、年金額は42%も増加します。(例:年200万円だった年金が年284万円に) |
| 終身保証 | 100歳、120歳と生きている限り、増額された金額を一生涯受け取り続けられる終身不労所得となります。 |
3. 「繰り下げ期間の生活」という懸念を解消するシンプルな答え
当然、「年金をもらわない間の生活費はどうするのか?」「先に受け取っておいた方が得なのでは?」という疑問が生じます。
これに対する本書の答えは、驚くほどシンプルです。
「十分な生活費を年金として受け取れるようになるのであれば、年金受け取りが開始されるまでは、それまでの貯えを使い切るつもりで生活すればいい」
つまり、老後の不安を解消するために複雑な計算や節約をするのではなく、「年金という終身フローを最大化する」というシンプルな目的に向かって、それまでのストック(貯蓄)を有効活用する、という割り切った考え方です。
このシンプルな考え方が、多くの人々の老後への不安を軽減させてくれるものになっていると感じます。
【当社からのご提案】フローの最大化と生活設計のプロフェッショナルへ
年金繰り下げ受給は、確かに効果的なマネー術ではありますが、個人の置かれた状況にはそれぞれに違いがあり、全員に当てはまる解決法とはなりえません。
本書はあくまでも一つの方法として考え、そのほかにも「繰り下げ期間の貯蓄の取り崩し計画」や「60歳以降の働き方」など、具体的な生活設計が不可欠です。
特に、「繰り下げ期間中に貯蓄が尽きないか?」という不安を解消するには、正確なシミュレーションとキャッシュフローの設計が欠かせません。
シンプルな考え方を、あなたの個別のライフプランに適用し、確実に老後収入(フロー)を最大化させるためには、お金の専門家に相談することも有益です。
⬇️ 老後のライフプランをプロに相談する ⬇️
「老後の相談に行くと、不要な生命保険や投資信託を提案されるのではないか?」—そうした懸念は当然です。
特に、貯蓄を取り崩す時期が近づいている方に対し、「これから新しい金融商品を買う」のが前提という提案は、本質からズレていると私たちも考えます。
お金のいろは運営の㈱あせっとびるだーずが提供するマネー相談は、金融商品の提案・販売を一切行いません。
私たちは、あなたの不安を解消するためのシミュレーションと計画策定に徹します。