
投資で成功するために必要な事!
書籍:『行動科学と投資 その努力がパフォーマンスを下げる』 著者:ダニエル・クロスビー
「投資では長期保有が良いと頭ではわかっているのに、暴落すると怖くて売ってしまう…」
「何度も高値掴みと安値売りを繰り返してしまうのはなぜだろう?」
投資経験者であれば誰もが経験する、この「わかっていてもできない」不合理な行動。
実は、あなたの努力不足や知識不足が原因ではありません。
本書『行動科学と投資』は、その非合理的な行動の原因が、私たちの遺伝子に組み込まれた「本能」にあると解き明かします。
そして、この本能による失敗こそが、あなたが投資で負う損失のおおくを占めることになると指摘しています。
この記事では、投資で最も大切な「何を買うか」ではなく「なにをするか」に焦点を当て、この本能的な損失を防ぎ、長期投資を成功させるための具体的な「ルール」について解説します。
1. 🚨 ほとんどの投資家が長期投資に失敗する根本原因
投資において「長期投資」が最も成功する可能性の高い方法であることは、歴史的なデータから明らかです。インデックスファンドをただ長く保有していれば、いずれ利益が出る確率は極めて高い。
しかし、なぜ多くの人が途中で挫折してしまうのでしょうか?
本書は、その理由を「非合理な投資家」という視点から説明します。
- 例えば、リーマンショックのような大きな暴落局面。「チャンスだから買い増すべき」と頭では理解しても、強い恐怖感から「これ以上損をしたくない」という本能的な反応(損失回避性)が勝ち、非合理的な行動(狼狽売り)をとるようになります。
投資で失敗する原因は、市場の動きではなく、「エゴ」や「感情」、「保守主義」といった、人間が進化の過程で身につけた生存本能にあります。
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2. 行動科学的投資家になる:感情を排除する「大原則」を持つ
投資で成功するためには、これらの本能的な非合理的な反応を理解し、避けることのできない損失を最小限に抑えることが鍵となります。
そして、この本能に対処するために、著者は「ルールが必要だ」と説いています。
投資で失敗するほとんどは、自分の判断ミスによるものです。この損失を防ぐには、感情が入る余地を少なくすための「大原則(ルール)」を持つことが必要です。
本書が提唱する「行動科学的投資家」とは、統計的なデータに裏打ちされたルールに従い、パッシブに運用し、感情による損失を防いでいる投資家たちのことを言います。
3. 【実践】パッシブな成績を確実にするためのルールと手段
非合理的な行動による損失を減らすことができれば、ハイリターンを追い求めなくても、着実に利益を残すことができます。
このルールに従うための具体的な手段として、よく知られた投資方法には以下のようなものが該当します。
- 積立投資の自動化: 毎月定額を自動で積み立てる設定(ドルコスト平均法)にすることで、「いつ買うか」という感情的な判断を排除します。
- インデックスファンドの選択: 特定の個別株を選定する「判断ミス」を避け、市場全体の平均点(パッシブな成績)を確実に狙います。
4. まとめ:投資は「何を買うか」よりも「なにをするか」
本書は、投資で負ける原因はあなた自身にあるという、耳の痛い真実を突きつけます。
しかし、それは同時に、「正しいルール」さえ確立すれば誰でも成功できるという希望も与えてくれます。
この本を読み、あなた自身の投資における非合理的な行動パターンを理解し、感情に流されない「大原則」を確立しましょう。
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