【書評】『科学的に正しい「お金が貯まる」習慣』で貯金ゼロを卒業!仕組みで作る資産形成

「貯金を始めようとしても、いつも挫折してしまう」
「昇給されたのに、なぜかお金が貯まらない」
と悩んでいませんか?
実は、お金が貯まらないのはあなたの「根性が足りない」からではありません。貯蓄を成功させる鍵は、「気合い」や「我慢」ではなく「仕組み」にあります。
本記事では、堀田秀梧氏の著書『科学的に正しい「お金が貯まる」習慣』の読書メモから、科学的な研究に基づいた「お金が貯まる仕組みづくり」のヒントを解説します。
この記事を読めば、あなたがこれまで貯金できなかった理由と、自分の性格に合った正しい貯蓄方法を見つける手がかりが得られます。
1. なぜ「貯めよう」と思ってもお金は貯まらないのか?
お金を得ることよりも、お金を出す(使う)ほうがずっと簡単です。
多くの人は「収入が増えれば貯金できるはず」と考えがちですが、実際には収入が増えると同時に支出も増えていく傾向があります。
また、クレジットカードや電子マネーでの買い物にも要注意です。 マサチューセッツ工科大学やカーネギーメロン大学の研究では、消費と支払いの「つながり具合」がポイントとなる「支払いの痛み(pain of paying)」という現象が指摘されています。クレジットカードなどで手軽に決済すると、支払った感覚が薄れてしまい、ついつい余計なものまで買ってしまうのです。
さらに、貯蓄に向けて「毎月いくら貯めるべきか」「投資もしたほうがいいのでは」と頭で考えすぎると、かえって最初の一歩が重く、踏み出せなくなってしまいます。
2. 貯金成功の鍵は「他人のマネ」ではなく「自分を知る」こと
貯金が上手な人の方法をネットや友人から聞いて実践しても、自分の家計ではうまく機能しないことがよくあります。 その理由は、その人とあなたでは「性格」や「貯蓄の目的」が違っているからです。
近年の研究により、貯蓄行動は「脳の仕組みや性格の特性、環境のデザイン、そして社会的なつながり」に左右されることが明らかになっています。
たとえば、コロンビア大学の研究では、自分の性格に合ったメッセージ(貯蓄をすすめる言葉)が示されると、実際に貯蓄目標を達成する可能性が高くなることがわかっています。
また、「将来への不安」をバネにするのも一つの方法です。SWPS社会科学人文大学の研究などによれば、人は将来への死の不安などを感じると貯蓄に多くのお金を割り当てる傾向があり、貯蓄によって「自分の運命をコントロールしている」という安心感を得られる心理的な側面があります。
つまり、自分自身の性質を知り、それに合わせてどんな仕組みが合っているかを見極めることが、貯蓄成功の最大の秘訣なのです。
3. 科学的に正しい!今日からできる「お金が貯まる」3つのアクション
では、具体的にどのような仕組みを作ればよいのでしょうか。本書で紹介されている科学的な知見から、すぐに実践できるアクションを3つ紹介します。
- アクション1:考える前に小さく動く
- 頭で考えすぎる前に、まずは小さな行動を起こしましょう。
- 「給与口座とは別に貯蓄用口座を開く」「家計アプリを入れて残高を見るだけ」「月500円だけ自動で移す設定をする」といった、ごく小さな一歩で構いません。
- アクション2:お金に名前をつける(メンタルアカウンティング)
- 貯める目的に応じて「旅行のためのお金」などとラベリング(名前づけ)をしてみましょう。
- お金に名前をつけて使い方にルールを決めることは、意思の力に頼らずに貯金を促す強力な方法です。
- ハーバード大学の研究でも、目的を明確にすることで貯蓄の成功率が高まることがわかっています。
- アクション3:貯蓄のリマインダーを設定する
- イエール大学などの研究では、貯蓄を思い出させるリマインダーを受け取った人は、そうでない人に比べて貯蓄額が平均で6%増えることがわかりました。
- スマホのアラームやカレンダーの通知などを利用して、月に1回でも「忘れたまま月末を迎えない」ような環境の仕掛けを作りましょう。
4. まとめ:貯蓄は根性ではなく仕組みで作ろう
お金を貯めるためには、収入を増やすこと以上に、支出をコントロールする仕組みづくりが重要です。 そして、その仕組みは「自分の性格」に合ったものでなければ長続きしません。
また、金融リテラシーを高め、金利やインフレ、リスクの基本を押さえることも将来の選択肢を広げる大切なスキルとなります。
本書『科学的に正しい「お金が貯まる」習慣』には、世界中のさまざまな大学の研究をもとにした、性格別の具体的な貯蓄アプローチが多数紹介されています。
「どういう性格の人が、どういう貯め方をすればいいのか」を知るための道標として、ぜひ一度本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
