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【実質コストに要注意】信託報酬だけじゃない!投資信託の隠れた手数料を徹底解説

2025 9/30
Moneyコラム 投資と資産運用 はじめての資産づくり
2025年8月29日2025年9月30日
目次

「信託報酬が低い投資信託を選べばOK!」だと思っていませんか?

投資信託で運用する時には、できるだけコストの安い投資信託から選ぶのが良いと言われています。

実際、プロのファンドマネージャーなどが運用するアクティブファンドのほとんどが、市場平均をマークすることが目的の、機械的な運用を行っている低コストのインデックスファンドより成績が悪い、という調査結果が出ています。

これは、日本固有の問題ではなく、米国を含め、世界的な傾向であることも知られています。

この事実から、投資の世界では、優れた運用成績を追求するよりも、いかに低コストで運用するかの方が重要であることがわかります。

参考書籍:『賢者の投資思考』(チャールズ・エリス)

投資信託には、大きく3つの費用(コスト)があります。

① 販売手数料・・・購入時に販売会社に支払う手数料です。
② 信託報酬・・・運用期間中に運用会社、販売会社、信託銀行に支払う報酬。
③ 信託財産留保額・・・換金(解約)時に差し引かれる費用です。

現在では、このうちの販売手数料や信託財産留保額が無料の投資信託も増えており、投資信託の費用は信託報酬が中心になっています。

そのため、「信託報酬率が低い投資信託を選べばOK」だと考えがちです。しかし、実はこれ以外にも、投資信託にはあなたの資産をこっそり減らす「隠れたコスト」が存在します。

このコストを知らないままでは、せっかくの低コスト運用が無駄になってしまうかもしれません。

信託報酬以外の「隠れた手数料」とは?

私たちが投資信託を購入する際、信託報酬は最も注目するコストの一つです。

これはファンドの運用・管理にかかる費用で、日々、基準価額から自動的に差し引かれています。このため、信託報酬が具体的にいくらかかっているか実感しにくいという点では、ある意味で「隠れたコスト」と言えます。

しかし、今回の記事で特に注目したい「隠れた手数料」は、この信託報酬とは別に発生する、ファンドの運営コストです。これらは普段、私たちの目に触れることがありません。

具体的には、以下のものが挙げられます。

  • 売買委託手数料: ファンドがポートフォリオ内の株式や債券を売買する際に証券会社に支払う手数料です。
  • 有価証券取引税: 有価証券の取引にかかる税金です。
  • 監査費用: ファンドの財務状況を監査する際にかかる費用です。

これらのコストは、運用状況によって金額が変動するため、あらかじめ決まった「料率」が存在しません。そのため、目論見書には記載されておらず、実際にどれくらいかかっているのかを把握するのが難しくなっています。

では、どうすればこれらのコストを知ることができるのでしょうか?

答えは、「運用報告書」にあります。

運用報告書は、投資信託が1年間にどのような運用を行い、どれくらいのコストがかかったかを詳細にまとめたレポートです。この運用報告書にある「1万口あたりの費用明細」といった項目で、信託報酬とは別に、上記のような隠れた手数料がいくらかかったかを確認できます。

そして、これらのコストを把握することが、本当に低コストな投資信託を見つけるための第一歩になってきます。

「隠れたコスト」は、信託報酬より高くなっていることも?

全世界の株式に低コストで分散投資できることで人気の投資信託、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)。

このファンドの信託報酬は、年率0.05775%以内と非常に低く設定されています。しかし、売買委託手数料などの「隠れたコスト」を含めた実質の負担額を示す「総経費率」は、直近で約0.12%となっています。これは、信託報酬の2倍以上にあたります。

つまり、信託報酬の数字だけを頼りに投資信託を選んでいると、実際には想定以上のコストを支払っている可能性があります。

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この記事を書いた人

田仲 幹生のアバター 田仲 幹生

生命保険会社、税理士事務所での勤務を経てファイナンシャルアドバイザーとして独立。数多くの相談者に向き合ってきた経験と、自身が実践する資産運用のノウハウを活かした個別相談やマネー講座が好評です。

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株式会社あせっとびるだーず
独立系ファイナンシャルアドバイザー
「金融商品を売らない」独立系ファイナンシャル・アドバイザリー法人。客観的なデータに基づく論理的な資産運用と、一生使えるお金の教養を発信しています。自社資本による株式・不動産投資も実践する、数字と投資のプロフェッショナルです。
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