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年利3%?5%?それとも…?あなたの資産運用目標に必要な利回りの考え方

2025 5/29
Moneyコラム 投資と資産運用 はじめての資産づくり
2025年5月29日
目次

危険!不適切な運用利回り?

投資や資産運用を始めるにあたって、必ず抑えておいた方がいい話の一つとして、運用利回りの考え方があります。

投資や運用の想定もしくは期待する利回りを、不適切な水準で設定してまうと、金融機関のうまい話に騙されたり、時には投資詐欺に引っかかったりする危険性も増します。

私たち一般的な個人投資家が考えるべき利回りは、一体どのくらいが適正なのでしょうか?、それを理解することは、賢い投資家となるための最初の一歩だと思っています。

まず投資や資産運用の利回りを考えるうえで、一つの基準となるのが、『年利7%』だと考えています。

この年利7%という水準は、複利で運用すると10年で元本が約2倍となる数字です。つまり、投資の収益が元本とほぼ同じになるので、たとえ投資元本をすべて失ったとしても、10年後には最終的に損をしないですむことになります。

学術的にも、株式投資のリスクプレミアムが、だいたいこの年利7%程度だろうと言われています。

株式投資の書籍として有名なものの一つである、ジェレミー・シーゲルの『株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド』でも、株式投資のリスクプレミアムが過去200年にわたって年7%程度であることを指摘し、この約7%という水準は、『シーゲルの一貫性』と言われていたりします。

ちなみに、リスクプレミアムとは、株式投資のリスクを取ったことにより得られるリターンのことを指していて、たとえば株式投資の名目リターンは、「無リスク資産のリターン(国債の利回り) + 株式投資のリスクプレミアム」ということになります。

そして、資産運用をする上では、アセットアロケーション(資産配分)という考え方が大切なので、株式資産だけでなく、株式よりも期待利回りが低いけど安全性が高い債券資産などにも同時に投資をする必要があることをと考えると。

一般的な個人投資家にとっての資産運用の期待利回りは、7%以下というのがほぼ妥当な水準なのではないかと考えられるわけです。

株式投資でいえば、株式投資で世界トップの資産を築いたウォーレン・バフェットのように、年利20%超という例も無くはありません。

ですが、世界のトップでさえ、その運用利回りはせいぜい20%程度だということは、頭に入れておくべき話だと思います。

私たちの身の回りには、「10年で100万円を1億円にした」とか、「1年で資産が倍になる」とか、「毎月10%のリターンを得る」といった、とんでもないリターンを掲げる投資商品や投資本、そして投資情報などがはびこっています。

ですが、こういう馬鹿みたいに高いリターンは、私たち一般的な個人投資家が目指すべき利回りでないことは、ウォーレン・バフェットの例を見ても明らかです。

不適切なぐらいの高い利回りを掲げる話には、基本的には近づかない方が身のためです。結果的に損して終わる事が多くなるのを感じます。

怪しい話かどうかを見極める目安としては、年利10%という数字を掲げるあたりから、怪しい話が多くなってくると実体験を通して感じているところです。

ポンジスキームと呼ばれる詐欺の話題も、この年利10%あたりから急激に増えてくるイメージがあります。

どのくらいの利回りを目標とするべきなのか?

資産運用を行う目的の第一は、物価の上昇による資産の目減りを防ぐことではないでしょうか?

いくら頑張って貯蓄しても、インフレによる物価の上昇で、貯蓄した財産の価値が減ってしまったのでは、貯蓄の効果は大きく薄れてしまいます。

今まで年間300万円で生活できていたものが、食品や電気代などの生活インフラ費などの高騰で、年間400万円ないと生活できないとなってしまったら、そのぶん財産の価値も目減りしているというわけです。

そうならないために、資産運用で財産の価値を保全する対策をする。それが資産運用の最低目標ラインとなってきます。

たとえば、日本のインフレ率が2%だとするならば、日本で暮らす私たちが目指す資産運用のリターンも年率2%が最低目標になってくるというわけです。

ただ、資産運用の目標は本来そこからのスタートであるのですが、実はその先がとても難しい。なぜなら、投資をするならば、もっと高い利回りが欲しいという「欲」が出てくるからです。

資産運用の商品では、インフレ率よりもそうとう高い水準のリターンを提示する商品がたくさんあります。

そのため、年利2%程度を目指せばいいと言われても、いろんな商品を検討しているうちに、「こっちの方が儲かりそう」と思って、いつのまにか目標リターンを引き上げている自分がいたりするものです。

ただ、当然のことながら期待リターンを引き上げれば、その分リスクも大きくなります。よって、リスクとリターンのバランスを考えながら運用を考えなければいけなくなります。

今までの日本の社会で考えると、おそらくライフプランとしては、インフレ率程度の運用と堅実な貯蓄を行っていれば、生涯でお金に苦労するということは、あまりないのかもしれません。

しかし、インフレ率以上のリターンを狙うなら、それ相応のリスクを頭に入れておかなければなりません。

では、そのリスクをどの程度取って良いものなのだろうか?

個人の家計としてとってもいいリスクは、投資を継続できるかどうかで判断するのが良いと思っています。

どういうことかというと、今までにもITバブルやリーマンショック、コロナショックといった様々な経済ショックがありましたが、そういう時でも平静でいられるぐらいが適正なリスクなのではないかと思います。

たとえば、株式市場が10%下落しただけで動揺するなら、それはリスクの取りすぎだという事です。

心理的に耐えられる貯蓄の目減りは、10%程度なのではないかという話もあります。

この話を真に受けるなら、資産運用では歴史的な経済ショックが来ても、資産全体の価格下落が10%以下でおさまる範囲で投資や資産運用をするというのが一つの基準になりそうな気がしています。

そう考えると、個人が目標とする適正な資産運用の利回りは、3~5%程度になるのかなと思われます。

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この記事を書いた人

田仲 幹生のアバター 田仲 幹生

生命保険会社、税理士事務所での勤務を経てファイナンシャルアドバイザーとして独立。数多くの相談者に向き合ってきた経験と、自身が実践する資産運用のノウハウを活かした個別相談やマネー講座が好評です。

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株式会社あせっとびるだーず
独立系ファイナンシャルアドバイザー
「金融商品を売らない」独立系ファイナンシャル・アドバイザリー法人。客観的なデータに基づく論理的な資産運用と、一生使えるお金の教養を発信しています。自社資本による株式・不動産投資も実践する、数字と投資のプロフェッショナルです。
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