
資産形成の基礎!
はじめに:これは「投資の教科書」ではありません
『THE PATH 一生お金に困らない最短ロードマップ』。 この魅力的なタイトルを見て、「すぐに儲かる株の銘柄が書いてあるのでは?」と期待した方は、少し肩透かしを食らうかもしれません。
著者は、世界的なメンタルコーチであるアンソニー・ロビンズと、全米トップのファイナンシャル・アドバイザー、ピーター・マローク。 彼らが本書で最も伝えたかったのは、細かい投資テクニックではなく、「お金に対するメンタル(向き合い方)」です。
「お金に困らない」とは、単に預金残高が多いことではありません。
どれだけ高収入でも、常にお金の不安に追われている人はいます。
逆に、収入が平均的でも、心豊かに暮らしている人もいます。
その違いはどこにあるのか? 本書は、投資以前の「人生の土台」を作るための必読書です。
「足るを知る」がお金持ちへの最短ルート
本書が強調するのは、「自分にとっての『十分(Enough)』を知ること」です。
- あなたにとっての幸せとは何か?
- その幸せを実現するために、具体的にいくら必要なのか?
このゴールが明確でなければ、私たちは終わりのない「もっともっと」というラットレース(競争)に巻き込まれ、いつまでたってもお金に困ることになります。
資産運用を始める前に、まずは「自分は何のために投資をするのか」という目的を定めること。これこそが、お金に振り回されないための唯一の方法だと説いています。
推奨されるのは「株式+債券」の王道ポートフォリオ
もちろん、精神論だけではありません。
具体的な投資手法として推奨されているのは、世界中の株式や債券に分散投資をする「アセットアロケーション(資産配分)」です。
特に、長期的な資産形成のエンジンとして「株式(インデックスファンドなど)」を中心に据えるべきだという主張は、私たち日本のFPから見ても非常に真っ当なアドバイスです。
しかし、ここで一つ、日本人読者が注意すべき点があります。
⚠️ 日本市場の「歪み」を考慮する必要がある
本書はあくまで「アメリカ人」に向けて書かれています。そのため、そのまま日本で実践しようとすると、一部うまくいかない可能性があります。 それが「債券」の扱いです。
アメリカでは、債券投資でそれなりの利回り(インカムゲイン)が期待できますし、株価下落時のクッション役として機能します。
しかし、日本はどうでしょうか。長引く低金利政策や市場介入により、日本国債の利回りは極めて低く、市場機能も歪んでしまいました。
「教科書通りに日本国債を組み入れれば安全」とは言い切れないのが、今の日本の難しいところです。
本書の「考え方」は素晴らしいですが、「やり方(具体的な商品の選び方)」については、日本の経済環境に合わせてローカライズ(翻訳・調整)する必要があると思われます。
結論:知識よりも「恐怖に勝つ心」を学ぼう
それでも、この本を読む価値は計り知れません。
なぜなら、株式投資で最も難しいのは、暴落時の恐怖に打ち勝ち、市場に居続けることだからです。
本書は、投資につきものの「恐怖」や「不安」といった感情をコントロールするための、最強のメンタル・トレーニング本です。
ノウハウは時代や国によって変わりますが、人間の心理は変わりません。
投資の荒波を乗り越えるための「強い心」を手に入れたい方には、心からおすすめできる一冊です。
💡 本の教えを「日本の環境」に合わせて実践するために
「本の内容には感動したけれど、日本ではどうやって債券部分を作ればいいの?」
「自分の『十分(Enough)』な金額がいくらなのか計算してほしい」
海外の翻訳本は、マインドセットを学ぶには最高ですが、具体的な金融商品選びで迷子になりがちです。
本メディア「おかねのいろは」を運営する株式会社あせっとびるだーずは、グローバルな投資理論を、日本の税制や経済環境に最適化してご提案するプロフェッショナルです。
アンソニー・ロビンズの教えを、あなたの人生に落とし込むための「翻訳」を私たちが担当します。
一生お金に困らないためのロードマップを、私たちと一緒に描きませんか?