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『となりの家(うち)のざんねんなお金の話』 横山 光昭(著)

お金や家計に関する本

どこかで聞いたことあるような、ざんねんなお金の話?

キャッシュレス決済で還付されるポイント欲しさに無駄遣い。

夫婦別でお金を管理。互いに確認しあったらほとんど貯蓄できていなかった。

無料の保険相談にいったら、保険の乗り換えで結局損した。

などなど、どこかで聞いたことがあるような、残念なおかねの話。

他人事のようだけど、実は自分もやっていそう。

家計再生のファイナンシャルプランナーとして有名な、横山光昭さんが、実際にお金の相談であった事例をもとに、そんな身近にあるお金の失敗について書いています。

自分は違うと思うなかれ、意外と気づかないうちにやってしまっているのかもしれない。

しかも、これらの失敗は、失敗したと気づいたときには、もうすでに深みにはまってしまっていることが多い。

知らず知らずと小さなミスを積み上げて、気づいたときには取返しのつかない大問題になっている。

ざんねんなお金の習慣は、大きな問題となって表面化される。まるで、バブルの拡大と、その崩壊のようです。

お金の夫婦別管理は、間違っている?

最近では、共働きの家庭も増えて、夫婦で別々にお金を管理する家庭も増えている。

このような家庭では、お互いに家計費を出し合うなど、家庭に係るお金を共有化し、残りのお金はお互いが自由に使ったり貯蓄したりして管理している。

夫の収入、妻の収入、お互いがお互いのことをあまりよくわかっておらず、よくある話が、どちらか一方が貯金しているだろうと思って、気付ばお互いにあまり貯蓄していなかったということもある。

それでも、今の時代にあわせて、夫婦別管理というやり方の中でファイナンシャルプランナーなどの有識者が回答していることも見かけることもある。

しかし、家計再生のプロともいえる横山さんの考え方は違っていた。

家計は、まとめて管理する方がいいというスタンス。

昔は、世帯主であった夫の収入を、主に奥さんが計画して使い、貯蓄もしながら、家庭のお金を管理しているところが多かった。

その場合、夫の自由にできるお金は、月々のおこづかいぐらいしかなかった。

また、その逆でお金の管理も世帯主である夫が行い、妻には生活費とお小遣いとして使っていいお金を渡してるケースもあった。

どちらにしても、家計のお金のほとんどを夫か妻のどちからがまとめて管理していることが多かった。

それが、夫婦共働きとなったことで、お互いの収入はお互いで使いたいという気持ちを持つようになり、別々で管理する家庭が時代とともに増えてきた。

しかし、それだと『他人任せ』というよくある人の悪い癖がでて、うまく管理できないことが多くなるらしい。

結婚したのなら、家計も運命共同体。一緒にまとめて管理するようにしたほうがいいと本書でアドバイスしていました。

この話には、ハッとさせられました。

「今の時代に合わせて」というのが、先に来てしまい。夫婦で別管理でもうまくやるにはと考えてしまう所ですが。

『家計も運命共同体』ぐらいの覚悟がないなら、そもそも結婚すること自体が間違っているのかもしれないと。

思い返せば、私個人的にも「家計は別々管理よりも、一緒にまとめて管理したほうがいい。」と本音では思っていた。

本書を読んで思うことは、結局お金というのは、『使い方がたいせつ』だということです。

節約とか、貯蓄とか、投資とか、いろいろあるけれど。

結局は、お金の使い方、言ってみれば『お金を使い方の習慣』がもっとも重要なことなのだと気づかされます。

本書を読むと、自分の『お金の使い方』について改めて考えてみる、きっかけになるかもしれません。

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