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『キャッシュレス貧乏にならないお金の整理術』 横山 光昭(著)

お金や家計に関する本

キャッシュレス決済で無駄遣い?

クレジットカード、電子マネー、QRコード決済。

いろんなキャッシュレス決済が普及していて、しかも、これらのキャッシュレス決済を利用しないと、損することもある。

近年、キャッシュレス決済を利用することで貯まるポイントの量がどんどん増え、さらに使える用途もより広くなっている。

ポイント長者や、ポイ活なんて言葉も流行り、ポイントを上手く活用することで節約になることもある。

ポイントを運用したり、投資したりして、そこそこの資産を築いている人もいる。

反面、キャッシュレス決済を使うことで、『お金の管理』が難しくなってしまい、お金が出ていくことが多くなり、『お得』につられて無駄な買い物をしてしまう時もある。

しかし今の時代、キャッシュレス決済を使わないわけにも行かない。

でも、使うとお金が貯まらない。

これからは、お金の管理の仕方をちゃんと考えなければいけない。

そして、キャッシュレス決済を利用しながらも、お金の管理が整うような『仕組み』を考えなければいけない時なのかもしれません。

クレジットカード否定派?

この本の著者は、クレジットカード否定派だと思っていました。

同じ著者が書いた、『年収200万円からの貯金生活宣言』の中では、クレジットカードは利用しないほうがいいと言っていたように覚えています。

しかし、これだけキャッシュレス決済が普及している今、クレジットカードを使わないようにというのは、時代に合わないのかもしれない。

支払い方が、現金であろうが、クレジットカードであろうが、要は支出の管理の仕方が重要になってくるということを本書を読んで感じました。

「お金のコントロールは、収入よりも支出のほうがやりやすい」と『年収200万円からの貯金生活宣言』にありましたが、それには大いに賛同します。

スキルを身につけて、仕事を頑張ったからと行って、すぐ収入に結びつくというわけではないという人がほとんどだと思います。

むしろ、収入が増えるのは、時の運的なものによる影響のほうが大きいかもしれない。

でも、支出は自分次第でコントロールできる。支出を増やすも減らすも自分次第。

収入を増やして貯金しようとするより、支出をコントロールして、貯金を増やそうとする方が遥かにやりやすい。

支出をコントロールする仕組みづくり。

支出をコントロールして貯金ができるようにするために、「支出を管理するための仕組みを作っちゃおう!」というのが、本書の内容です。

本書で紹介されている方法は、決して難しい仕組みではなく、ちょっとした気付きで考えつく簡単な仕組みのようにも感じます。でも、「なるほど!」と思うような話がいくつもありました。

毎週一定額をキャッシュレス支払い用としてチャージして、その範囲でその期間はやりくりする。

自由に使えるお金は、自由に使うようとして最初から財布を分けてしまう。つまり、お小遣いの考え方。

など、実際に使えそうなネタがありました。

クレジットカードのようなキャッシュレス決済を利用していると、いくらつかっているのかを把握じづらいところがあると感じています。

なんとなく支払いをしていると、カード利用額がいくらになっているのかは、引き落とされた時になってはじめて気づくということがあるものです。

実感として、こういう問題は、節約を意識するだけでは、なかなか対処ができない。

だから、難しく考えなくても『自然と支出が管理できる仕組みを作ってしまおう』という考え方は、とても参考になります。

よく考えれば、この考え方は、自然とお金の貯まる人に共通している支出のコントロール方法だと思います。

本人が意識しているのかしていないのかはわからないけれど、気づくと支出の仕組みを作ってうまくコントロールしている人が多いのかなと。

お金を貯めなくてはという人は、支出をコントロールする家計の仕組みづくりから考える。

これって、とても大切なことなのかもしれません。

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