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書籍紹介:【追悼チャーリー・マンガー】バフェットを「進化」させた男。勝つ投資家に必要なのは知識より「思想」だった『チャーリー・マンガーの実践グレアム式バリュー投資』 トレン・グリフィン (著)

2026 5/12
読書日記 投資と資産形成の本
2024年1月11日2026年5月12日

『チャーリー・マンガーの実践グレアム式バリュー投資』 トレン・グリフィン (著)

目次

バフェットを変えた「投資の賢人」チャーリー・マンガー

「投資の神様」ウォーレン・バフェットには、長年苦楽を共にした偉大な相棒がいました。それが、昨年2023年11月に99歳でこの世を去ったチャーリー・マンガーです。

本書『チャーリー・マンガーの実践グレアム式バリュー投資』は、バフェットの影に隠れがちだったマンガーの功績と、その強靭な投資哲学に焦点を当てた一冊です。

二人は共に「バリュー投資の父」ベンジャミン・グレアムの教えを実践してきましたが、実はバフェットの投資スタイルを大きく進化させたのは、マンガーの影響だと言われています。

  • 初期のバフェット(グレアム流): 「シケモク銘柄」と呼ばれる、ボロボロでも極端に割安な会社を買うスタイル。
  • マンガーの影響を受けたバフェット: 「適正な価格で売られている偉大な会社は、割安な価格で売られているそこそこの会社よりも優れている」という、質を重視するスタイル。

マンガーがいなければ、現在のバークシャー・ハサウェイの繁栄はなかったかもしれません。

リンク

グレアムとマンガーが守り抜いた「安全域」という鉄則

時代とともに投資スタイルを進化させた二人ですが、決して変えなかった「投資の原理原則」があります。それが『安全域(マージン・オブ・セーフティ)』という考え方です。

現代の金融理論では「リスク=価格変動(ボラティリティ)」と定義しがちですが、マンガーたちはこれを否定します。彼らにとってのリスクとは、「元本を毀損すること(永久にお金を失うこと)」です。

彼らは株式を単なる「紙切れ」や「取引の道具」として見ているのではなく、「ビジネス(事業)の所有権」として見ています。

だからこそ、橋を架ける時に「30トンのトラックが通るなら、30トンギリギリ耐えられる橋」ではなく、「100トン耐えられる橋」を作るように、企業の価値に対して十分に安い価格(安全域)でしか投資をしないのです。

「マネーリテラシー」よりも大切な「マネーマインド」

本書に登場するマンガーの言葉は、テクニカルな理論よりも、私たちの心や精神(マインド)に訴えかけるものが多くあります。

投資の失敗のほとんどは、知識不足ではなく、「感情(恐怖や強欲)」のコントロールミスから生まれます。

昨今、「マネーリテラシー(知識)を高めよう」という言葉はよく聞きますが、知識として「知っている」ことと、それを腹の底から「理解している」ことは全くの別物です。

いざ暴落が起きた時、ただの知識は役に立ちませんが、確固たる哲学(思想)はあなたの資産を守る盾となります。

本書は、小手先のテクニックではなく、一生使える「お金と投資の哲学(マネーマインド)」を授けてくれる良書です。

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ウォーレン・バフェット チャーリー・マンガー 株式投資 資産形成 資産運用
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この記事を書いた人

田仲 幹生のアバター 田仲 幹生 1級FP技能士

生命保険会社、税理士事務所での勤務を経てファイナンシャルアドバイザーとして独立。数多くの相談者に向き合ってきた経験と、自身が実践する資産運用のノウハウを活かした個別相談やマネー講座が好評です。

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