40代からでも遅くない!「老後2,000万円問題」を解決するシンプルな道

40代は、仕事や子育てに忙しく、自分の老後のことまでじっくり考える余裕がない方が多いかもしれません。

しかしこの年代になると、多くの人が心のどこかで「老後2,000万円問題」という言葉に漠然とした不安を感じているようにもなってきます。

「今から投資を始めても、もう遅いのではないか?」

「複雑な金融の知識なんてないし、だまされたらどうしよう……」

そんな不安を抱えているあなたにこそ、知ってほしいことがあります。それは、難しい投資テクニックも、特別な才能も必要ないということです。

この記事では、「株式と債券のインデックスファンド」という、誰にでもできるシンプルな方法だけで、なぜ40代からでも2,000万円の資産形成が十分に可能なのかを、分かりやすく解説していきます。

なぜ「インデックスファンド」が最適解なのか?

多くの人が「投資信託は、専門家が代わりに運用してくれる便利な商品だ」というイメージを持っているかもしれません。しかし、現実の運用成績は、そのイメージとは少し違うようです。

実は、運用の専門家(ファンドマネージャー)が銘柄を選ぶ「アクティブファンド」の多くが、市場全体に投資する「インデックスファンド」のパフォーマンスに負けているという事実があります。ある調査によると、その割合は8割以上にもなると言われています。

つまり、投資信託という商品の目的は、少額からでも「分散投資」ができることにあり、決して低リスク高リターンのような高いパフォーマンスを求めるような金融商品ではないという事です。

その点、インデックスファンドは、特定の株価指数(日経平均株価やS&P500など)と同じ値動きを目指す投資信託となっており。難しい専門知識や、運用のプロに頼ることなく、市場全体の平均的なパフォーマンスを確実に得られるのが大きな特徴です。

言い換えれば、インデックスファンドは、「大失敗」することなく、長期的に安定した資産形成を目指すための最適な手段ということになります。

そしてもう一つ大切なことですが、そのインデックスファンドの平凡な成績でも、私たちにとっては、おそらく十分な成績を上げることになるというところです。

なぜ「株式と債券」の組み合わせが効くのか?

「高いリターンを狙うなら株式一択では?」
「債券はインフレに弱いと聞くけど、本当に必要なの?」

そう疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、資産形成において、株式と債券の組み合わせは非常に重要な役割を果たします。その理由は、株式の高いボラティリティ(価格変動)を抑えるためです。

「わかっていても、できない」人間の心理

長期投資が大切だと頭ではわかっていても、実際に株価が半分になるような大暴落を経験すると、誰もが不安になります。「もうダメだ」と感情に流され、一番安いタイミングで売却してしまうという失敗は少なくありません。

資産運用の学術的な理論は数多く存在しますが、私たちの心は、自分が思っているほど合理的に行動できるわけではありません。大きな下落を目の当たりにしたとき、人は冷静な判断を失う傾向が強いです。

だからこそ、心に過度なストレスがかからないように、あらかじめリスクを調整しておく必要があります。

株式と債券が互いを支え合う

株式は高いリターンを期待できる反面、大きな値動きを伴います。一方、債券はリターンは控えめですが、価格が比較的安定しており、株式が下落したときでも、その下落幅を緩和するクッションのような役割を果たしてくれます。

この2つをバランスよく組み合わせることで、大きな値動きに心を振り回されることなく、長期的な視点でじっくりと運用できることが期待できます。

株式と債券の組み合わせは、まさにあなたの「心」を守るための重要な戦略と言えるでしょう。

運用利回りは年率5%を目指せば十分!

「とにかく高利回りの投資を」 老後の資産形成を前に、このように考えてしまうのは自然なことです。しかし、その結果、無理に大きなリスクを取ってしまい、かえって損失を抱えてしまうケースも少なくありません。

投資の世界では、自分でコントロールできない要素が多いため、現実的で「平均的な成績」を目指すことが大切です。

株式と債券のバランスが「年率5%」を生む

株式投資の巨匠であるジェレミー・シーゲル氏の研究によると、株式市場の長期的なリターンは年平均で約7%とされています。

そして、この市場平均を大きく上回るリターンを得ようと思う事はとても危険です。多くの人がそれ以上のリターンを求めて、結果的にそれ以下のリターンになってしまっています。

インデックスに勝てない、プロの投資家たち(投資信託のファンドマネージャー)のことを考えれば、一目瞭然です。

そこで目安となるのが年率5%です。

これは、株式と債券を半々の配分比率で運用することで、だいたい達成できると言われている数字です。

過去のデータを見ても、この比率のポートフォリオは、大きな値動きを抑えながらも、着実なリターンを上げてきています。

月3.5万円の積立で2,000万円が十分可能

この年率5%で運用しながら、月々35,000円を25年間(40歳から65歳まで)積み立てることができれば、過去のデータに基づく試算では、約2,000万円の資産形成が十分可能になります。

もちろん、この金額を毎月捻出するのは大変だと感じるかもしれません。しかし、保険を見直すなど家計管理をしっかり行えば、決して不可能な数字ではないと思っています。

ただこれらはあくまでも過去のデータですから、未来のことを表しているとは言えないところもあります。そのため、可能なら35,000円よりもう少し多く積立を行うことが理想です。

このように、無理にリターンを上げようとしなくても、株式と債券のインデックスファンドを使って、堅実な運用を心がけるだけで、2,000万円は十分に目標とすることができる額になってくるということです。


資産形成のプロに相談してみる?

以上のアドバイスを元に資産運用に取り組んでみようと思っても、なかなか最初の一歩が踏み出せないという人もいるかもしれません。

そのような場合には、資産形成のプロのアドバイスを受けてみるのも効果的です。

特に、特定の金融商品の取り扱いをしていない独立系のファイナンシャルプランナーに相談するのをおすすめしたいです。

彼らは、金融機関からのインセンティブを受け取らないことで、忖度のない完全な顧客の側に立ったアドバイスができる存在だからです。


弊社「株式会社あせっとびるだーず」は、特定の金融商品に偏らない中立的な立場でお客様の資産形成をサポートしています。

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