老化しない科学、そしてマネープランへ

はじめに:90歳でフルマラソンを走る時代へ?

「昨日のマラソン大会どうだった?」

「若い頃の自己ベストには及ばないけど、納得のタイムだよ。今年で90歳になるけど、来年はもう少し記録を縮めたいな!」

近所の公園で、高齢者たちがこんな会話を当たり前のように交わす。 まるでSF映画のような光景ですが、実は「すぐそこまで来ている現実」かもしれないという話が、本書の冒頭で登場します。

これまで私たちは、「年を取れば筋肉が衰え、病気になりやすくなり、ベッドの上で最期を迎える」という老化のプロセスを「避けられない当たり前のこと」だと受け入れてきました。

しかし、今回ご紹介する『開かれたパンドラの箱 老化・寿命研究の最前線』(今井眞一郎 著)を読むと、その常識がすでに時代遅れになりつつあることに驚かされます。

不老不死ではなく「ピンピンコロリ」の科学

著者の今井眞一郎教授は、ワシントン大学で教鞭をとる老化・長寿研究の世界的権威です。特に「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」という物質を用いた細胞の老化制御に関する研究は、世界中から注目を集めています。

本書が提示する未来は、漫画のように「100歳でも20代の容姿を保つ」といった魔法ではありません。

高齢になっても活動量が落ちず、がんや糖尿病、認知症といった加齢に伴う疾患にかかりにくくなる。つまり、「寿命の限界まで健康に生き、最期はピンピンコロリと逝く」ことが普通になるという夢を、現実的に可能にするための科学の話です。

この研究の実現性の高さから、現在、世界中の莫大な投資マネーが老化研究の分野に流れ込んでいます。

投資家目線で読み解く「社会の激変」

FP(ファイナンシャル・プランナー)であり、一人の投資家でもある私の視点からすると、この本は「未来の社会構造を予測する最強のビジネス書」でもあります。

もし「老化が遅れる世界」が現実になれば、世の中はどう変わるでしょうか?

  • 労働環境: 健康で体力があれば、80歳、90歳でも現役で働く人が当たり前になる。
  • 消費活動: 高齢者が旅行やスポーツ、趣味を死ぬ直前までアクティブに楽しむようになり、シニア市場が爆発的に拡大する。
  • 医療・介護・年金: 病気になりにくくなることで医療・介護のあり方が変わり、同時に「公的年金」の受給年齢や制度自体が抜本的に見直される。

これだけのパラダイムシフトが起きるとなれば、投資家としては「今後数十年のメガトレンドとして、どの産業に資金を投じるべきか」という想像力が大いに刺激されます。

結論:「老後」の定義が変わる今、準備すべきこと

老化のメカニズムやNMNの詳しい働きについては、ぜひ本書を直接読んで、科学の最前線に触れてみてください。知的好奇心が満たされること間違いなしです。

「人生100年時代」と言われ始めて久しいですが、私たちがこれまで想定していた「隠居して余生を過ごす老後」という概念そのものが消滅しつつあります。

健康で長く生きられる素晴らしい未来。しかしそれは同時に、「健康なまま長く働き、長く楽しむための、これまでとは違うお金の設計図」が必要になるということでもあります。


💡 未来の「あなた」を支える、新しい資産設計を

「もし100歳まで健康で遊べるとしたら、今の貯金や投資のペースで足りるだろうか?」

「年金制度が変わってもビクともしない、自分だけの資産の柱を作りたい」

医療や科学の進歩により、私たちのライフプランの前提はものすごいスピードで変化しています。親世代の「老後モデル」は、もはや参考になりません。

本メディア「おかねのいろは」を運営する株式会社あせっとびるだーずは、最新の社会情勢を見据え、お客様の人生を豊かにするための「資産(Asset)の構築(Builders)」をサポートしています。

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